集計は"DPC"に関わる「様式1（診療録情報）」「様式4（医科保険診療以外のある症例調査票）」の2データより、DPC調査対象となる病棟へ入院た患者数で行っていますが、一連とされる複数回の入退院は1回としてカウントし、健康保険の適用のない自費入院や自賠責保険（交通事故）などの他制度と併用したケースは集計対象から除外されています。

• 年齢層（年代）:0歳～9歳、10歳～19歳、以下同様に10歳刻みです。90歳以上は上限無しとなっています。

• 病期分類基準　1：UICC　2：癌取り扱い規約
• 版数　UICC7版
• 今回の入院で医療資源を最も投入した傷病名が悪性腫瘍の場合に、入院時に初発であれば「StageⅠ～Ⅳ」または「不明」へ、再発は「再発」へ分類しています。
  初発はがんの進展度に関わりません（はじめから遠隔転移がある進行がんで見つかった場合でも「StageⅠ～Ⅳ」または「不明」へ分類）。
  一連の治療期間中（がんに対する化学療法を何回かの入院に分けて行ったような場合）の各入院においては、一番初めの状態により初発か再発を分類していますが、一連の治療期間中であっても遠隔転移などを認めた場合には再発としています。

集計は「1)年齢階級別退院患者数」と同条件で行っています。

• ICD10（コード）
  WHOの国際疾病分類ICD-10に準拠。「$（ワイルドカード）」は"0～9"を含むことを意味し、例えば「I63$」は、I633=アテローム血栓性脳梗塞、I635=小脳梗塞など複数の病名が該当します。
• 発症日から
  3日以内（急性期）とその他に分けて集計しています。
• 平均在院日数
  入院日数の平均値。
• 転院率
  各ICD10毎の全退院患者数に対する転移率。

集計は「1)年齢階級別退院患者数」と同条件で行っています。同一手術において、複数の手術手技を行うケースでは主たる手術を1つのみカウント。また、創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、徒手整復術、軽微な手術および全ての加算は除外されています。

• Kコード
  手術術式の点数表によるコード。
• 手術名称
  Kコードと合致。
• 術前日数
  DPC算定開始日（主に入院日）より手術前日まで。術後日数は手術翌日よりDPC算定終了日（主に退院日）まで。
• 転院率
  各手術の全退院患者数に対する転院率。

集計は"DPC"に関わる「様式1（診療録情報）」「Dファイル（診断群分類点数表により算定した患者に係る診療報酬請求情報）」「様式4（医科保険診療以外のある症例調査票）」の3データ全てに該当する症例が対象となっており、厚生労働大臣の定める規定により出来高算定（診断群分類点数表でない）を行う入院については除外されています。

• DPCコード（表中"DPC"欄）と傷病名
  診断群分類コード14桁のうちの6桁を表示。入院期間中、最も医療資源を投入した傷病により決定される。
• 入院契機
  入院するきっかけとなった病名。上記表での「異なる」は、ほかの病気の診療目的で入院した（入院契機）が、入院後に上記表の傷病名に該当する症状が併発、または発症し、診療目的が変わったことを示す。
• 発症率はH27.4.1～H28.3.31期間の全DPC退院患者数（様式1による）に対する率。
• 播種性血管内凝固症候群
  肺炎など感染症を背景に、重い症状を引き起こす病態。高額な薬剤を投与するケースが多く、DPCでも高い点数が設定されています。
• 敗血症
  全身性の炎症反応を示す重い病態（感染症が起因となる）。高額な薬剤を投与するケースが多く、DPCでも高い点数が設定されています。
• 真菌症
  真菌（カンジダ、アスペルギルス、クリプトコッカス、ムコールなど）による感染症です。
• 手術・処置等の合併症の内訳（H27.4.1～H28.3.31期間）は
  ・透析用のシャント（管、血管）が狭窄、閉塞など経年による機能低下に関するものが14件。
  ・胃瘻管理に関するものが2件。
  ・大腸ポリープ切除後の出血が1件。

手術・処置等の施行には細心の注意を払っておりますが、合併症の発生を0％に押さえることは難しく、上記表の通りとなっております。起こり得る合併症については、事前に患者様にご説明を差し上げご同意をいただけるよう努めています。