病院長挨拶

muramoto01金沢病院 院長
村本 弘昭(むらもとひろあき)

 当院は昭和22年金沢市大樋町に設立された社会保険鳴和総合病院をルーツとして、地域に密着した病院として発展してきました。平成114月には名称を金沢社会保険病院と改め金沢市沖町に移転し、翌年には老健施設を併設し現在の形となりました。平成264月、経営母体の変更に伴い独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)金沢病院となり、全国57病院グループの一員として新たに出発しました。

 JCHOの理念としては住民の皆さんや医療機関、行政と連携し、地域の方々の生活を支えることを最大の使命としています。そしてそれは令和2年から始まった新型コロナウイルス感染症や令和611日に発生した能登半島地震において大いに発揮され、全スタッフの力を結集して地域住民の方々に対し貢献できたものと自負しています。これらの得難い経験は我々に地域においてどれだけ必要とされているかを改めて認識させてくれました。これからも100年に1度、1000年に1度といわれるパンデミックや地震、水害が起きることを想定し、常に皆さんの頼りになる存在でありたいと日々努力していく覚悟です。

 一方待ったなしで起きているのが少子高齢化、人口減少、財政悪化です。当院に限らず全国の公的病院は医師不足、経営の圧迫等に苦しんでいます。加えて医師の働き方改革も重しとなり、昔のような滅私奉公的な活動は困難になってきました。それでも病院長としては住民の皆さんや患者さんに丁寧に説明し、またスタッフにも医療従事者としての使命感に訴え最大限この病院が活躍できるよう頑張っていきたいと思います。皆さんのご協力をお願い致します。

(令和7年4月1日)