当院における消化器内視鏡検査の新型コロナウイルス感染症への対応について
コロナウイルスの感染経路は飛沫感染、接触感染が基本であり、2019新型コロナウイルスも主な感染経路は同様であるとされています。消化器内視鏡の施行において、特に経口・経鼻での上部消化管内視鏡検査(いわゆる胃カメラ)の施行では、患者さんの咳嗽を誘発する場合もあり、エアロゾルによる医療従事者への感染も危惧されています。また、糞便からのウイルス排出の可能性も指摘されており、下部消化管内視鏡検査(いわゆる大腸カメラ)における潜在的な感染リスクもありうるとされております。
このような背景を踏まえ、日本消化器内視鏡学会から、『新型肺炎を疑う患者さんに対しては、緊急性のある場合のみ消化器内視鏡診療の施行を推奨するとともに、さらには新型肺炎を疑わない患者さんからのウイルス感染の報告も相次いでいるため、このような患者さんについても適応を慎重に勘案した上で、緊急性がなければ延期も含めて検討ください』という提言が発せられました。
当院でも新型肺炎等感染拡大防止のため、緊急性のない内視鏡検査、治療については中止する方針となりましたのでご了承ください。
JCHO金沢病院 感染対策委員会
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